あらすじ・書籍情報
こんな人におすすめ!
- 「至高の愛」に触れたい人
- 本屋大賞のノミネート作品に興味がある人
登場人物
- 門田 次郎(もんでん・じろう) ・・・新聞記者。30年前の誘拐事件の謎を追う。
- 内藤 亮(ないとう・りょう)・・・誘拐された3年後に帰ってきた少年。
- 土屋 里穂(つちや・りほ) ・・・亮の学生時代の同級生。
感想
緊迫した誘拐事件のシーンからはじまる。警察の奮闘も空しく、誘拐された「内藤亮」という少年が帰ってくることはなかった。
しかし、事件から3年が経ったある日、亮は祖父母の家に帰宅する。
彼は3年の間、一体どこで何をしていたのか?謎に包まれたまま、事件は幕を閉じる。
30年後、事件当時に警察を担当していた新聞記者の門田は、当時活躍した刑事・中澤の死をきっかけに、亮が誘拐されてから帰ってくるまでの「空白の3年」の秘密に迫るため、様々な人物のもとを訪れます。
関係者を訪ね歩いて得たピースを正しく嵌め込むうちに浮かび上がってきたのは、犯罪とは対極にあるはずの「愛情」であった
次第に明らかになったのは、亮が「とある画家」のもとで3年を過ごしたということ。
誘拐された亮は本当に不幸だったのか?本当の家族とは何か?
読んでいるうちに自然と考えさせられました。
2024年の本屋大賞にノミネートされたことがきっかけで手に取りました。2020年に本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの『流浪の月』と似た雰囲気もありました。
ページ数が多いので、じっくり味わいながら読んでみてください。