こんにちは、ふらっとです。
今回は、新川帆立さんの「倒産続きの彼女」を紹介します。
ドラマ化された「元彼の遺言状」の続編にあたる作品で、前作で活躍した剣持麗子弁護士も登場します。
目次
「倒産続きの彼女」あらすじ
倒産の危機に瀕する老舗のアパレル会社・ゴーラム商会を救うため、弁護士の
美 馬 玉 子 は先輩の剣 持 麗 子 とともに「会社を倒産に導く女」と噂される経理課の女性の身辺調査を行うことになった。ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をしている彼女は、会社の金を横領しているのではないか。ところが調査を進めるさなか、ゴーラム商会の「首切り部屋」と呼ばれる小部屋で死体が発見され……。
ベストセラー『元彼の遺言状』に続く、リーガル・ミステリー!
「彼女が転職した会社は、必ず倒産する」
このリード文だけでめちゃくちゃ引き込まれて、一気読みしました。
非常にテンポが良いお仕事小説ですが、少しずつ謎が明らかになっていくミステリー小説でもあります。
こんな人におすすめ!
- 社会人の人
- 「元彼の遺言状」のドラマを観た/原作を読んだ人
- お仕事小説やミステリー小説が好きな人
面白ポイント
テンポの良いお仕事小説
「お仕事小説」と聞くと、中には「ビジネス用語が多くてとっつきにくい」というイメージを持つ人もいるのではないかと思います。
今回紹介する「倒産続きの彼女」も、会社や弁護士についての小説なので、ビジネス用語や法律用語が登場します。
が、不思議と全く読みにくさがないんです。
登場人物が魅力的で、かつテンポよく話が進んでいくため、「読みにくい」と感じることが一切なく、ストーリーにのめりこんで一気読みしてしまうタイプの小説なんです。
ビジネスや法律に関する知識がなくても、毎回きちんと説明されながら話が進んでいくのですごく読みやすいですし、勉強にもなります。
剣持麗子と美馬玉子の凸凹コンビ
今作の主人公は、若手弁護士の美馬玉子。物語は彼女の視点で描かれています。
そして、「元彼の遺言状」で活躍した剣持麗子弁護士が先輩として登場し、玉子とタッグを組んで、「会社を倒産に導く女」の調査を行います。
美馬先生と剣持先生はすごく対照的で、2人の掛け合いが面白いです。
お金に対する考え方、仕事をする上で大切にしている考え方などが真逆ともいえる性格同志で、美馬先生ははじめ剣持先生に苦手意識を持っているのですが、コンビを組んで一緒に仕事をするうちに、剣持先生を尊敬するようになっていきます。
剣持先生は敵に回すと大変そうですが、味方につくとめちゃくちゃ頼りになる先輩って感じがして、すごくかっこいいです笑
美馬先生と剣持先生がそれぞれの良さを活かして同じ事件に臨む様子が楽しめます。
感想まとめ
「元彼の遺言状」がとても面白かったので、絶大な安心感を持って今作を読みましたが、やはり面白かったです。
新たに登場した弁護士、美馬先生もすごく魅力的な人物でしたし、何よりもあの剣持弁護士にまた会えたのが嬉しかったです笑
社会人の方などは特に抵抗なく読み切れる作品だと思いますので、ぜひ手に取ってみてほしいです。